Intel 486を搭載した省スペースパソコン




EPSON PC-486でi486を搭載した省スペースパソコンの紹介です。
CPUがi486なので東方旧作は起動しますが、一部のモデルを除いてノーマル状態ではクロック周波数が低いので、処理落ちが発生します。
ただし、オーバードライブプロセッサ(以下:ODP)を搭載することで、クロック周波数を上げることが可能です(後述)。
ちなみに、NECではi386搭載のPC-9801USという省スペースパソコンがありますが、i486搭載は作らなかったようです。


省スペースモデル

PC-486FE(FE1GW/FE2)
PC-486FR(FR1GW/FR2)
PC-486FS(FS1HW/FS2)
PC-486SE
PC-486SR
PC-486P(P2/P2E/PWIN)

本体仕様でCPUのクロック周波数の切り替え、ODP対応、拡張スロットが二つ、26音源相当などが共通となっています。


PC-486FR2の紹介

【スペック】

CPU i486SX 33MHz(ODP対応)
OS 無し → MS-DOS 5.0
メインRAM 1.6MB → 3.6MB
ビデオRAM 512KB
描画機能 EGC搭載
サウンド 内蔵音源(FM) → PC-9801-86
FDD 3.5インチ×2
HDD オプション → 240MB


【外形寸法】



300×300×100(mm)
その下のPC-9821 Xa16は380×390×150(mm)

筐体は横置きタイプですが、カタログではモニターの横に置く縦置きをアピールしていたようです。

【内蔵音源】



音源チップのYMF264で、26音源相当になります(PCM音源は無し)。
音の出力は内部スピーカーのみで、オーディオ端子は無いです。
ヘッドホン/スピーカー、ジョイスティックなどを使用したいなら、サウンドボードの実装をお薦めします。

【正面と背面】



正面は電源スイッチ、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブスロット。
背面は基本的なインターフェースに内部スピーカーの音量調整やSWDEFスイッチがあります。

【設定】



PCケースのカバーを外すと基板にジャンパーピンがありますが、マニュアルを持ってないので、この辺の詳しい設定は分からず……。

【ODP】



右がCPUのi486SXで、基板にはんだ付けされているので交換はできません。
左の青ソケットがODPを実装するとなっています。

 

ODPを実装した例(ソケットの向きに合わせて実装するように)。
実装しただけではODPが有効にならないので、青ソケットの近くにあるジャンパーピンを設定する必要があります。

 

ODPの実装でi486SX 33MHzからi486DX2 66MHzへアップグレード(確認で使ったソフトはCLKEPS)。
これで東方旧作がプレイできる環境になりました。


ODPによるアップグレード

【PC-486FR(FR1GW/FR2)】

搭載CPUはi486SX 33MHz。
ODPでi486DX2 66MHzへアップグレード可能となっています。

【PC-486FE(FE1GW/FE2)】

搭載CPUはi486SX 25MHz。
ODPでi486DX2 50MHzへアップグレード可能となっています。

【PC-486FS(FS1HW/FS2)】

CPUは元からi486DX2 66MHzを搭載。

【PC-486SE】

搭載CPUはi486SX 25MHz。
ODPでi486DX2 50MHzへアップグレード可能となっています。

【PC-486SR】

搭載CPUはi486SX 33MHz。
ODPでi486DX2 66MHzへアップグレード可能となっています。

【PC-486P(P2/P2E/PWIN)】

搭載CPUはi486SX 25MHz。
ODPでi486DX2 50MHzへアップグレード可能となっています。

【改造】

アップグレードで50MHzまでしか上がらないモデルもあり、「東方旧作をプレイするにはもう少し上がって欲しい……」となりますが、これは水晶発振器を交換することで上げれるようです。
また、改造によっては100MHz以上にすることも可能だとか。

※改造は自己責任になります。


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