対応ディスプレイ


PC-9800で使えるディスプレイ

 

PC-9800で使われていたモニターは基本的にCRT(ブラウン管)ディスプレイで、これは場所を取る・重たいなど厄介なところもありますが、液晶ディスプレイで映すこともできます。
液晶ディスプレイがアナログRGB入力(VGA端子)と水平周波数24kHzをサポートしていれば映せますが、大雑把に言えば国内向けの液晶ディスプレイはほぼ使えることになります(ただし、全てが正常に映るとは限りません)。
海外メーカーのディスプレイは映らない可能性が高いとなっていますが、これは実際に接続して映してみないと分かりません。

製造メーカー


画面アスペクト比

 

ディスプレイにはスクエア型ワイド型があり、映すなら前者を選びます。
東方Project特集で、ZUNが東方旧作をプレイした時やレトロデジゲー博の展示でも、スクエア型で映していました。
ワイド型にはアスペクト比または画面サイズの設定で、フルから固定へ変更できる場合もあるので試してください。
ただし、設定を変更してもあまり変わらないこともあれば、設定項目があってもできない場合もあるようです。
スクエア型とワイド型の比較のページへ。


CRTディスプレイ



東方旧作はブラウン管時代に作られたゲームで、特に弾幕シューティングということもあり、これで映すのが理想となります。
ただし、液晶ディスプレイでも問題なくゲームクリアは可能なので、拘ってCRTディスプレイを手に入れるかはユーザーに任せます。
また、経年劣化による寿命もあるので、中古・ジャンクで選ぶときは覚悟が必要です。
ちなみにCRTディスプレイで映すドット絵やテクスチャは、滲みによりグラデーションやメッシュなど滑らかな感じになります。
東方旧作も画面に近づいて見ると滲み的なものはありますが、個人的な感想として、離れて見ると大きな変化は無い印象です。


確認されているディスプレイ

【NEC LCD1560V(15インチ/スクエア)】

ZUNが東方Project特集(MAG・ネット)で使っていた液晶ディスプレイ。
これはMitsubishiのRDT156Sと同じのようです。

【SONY CPD-15SF2(15インチ/スクエア)】

レトロデジゲー博で使っていたCRTディスプレイ。

【EIZO FlexScan S1901-B(19インチ/スクエア)】

闘会議で使っていた液晶ディスプレイ。

【KFC CA1507(15インチ/スクエア)】

あそぶ!ゲーム展で使っていたCRTディスプレイ。


PC-9821の出力コネクタ

  

初期(92〜94年)のPC-9821のモニター出力コネクタは2列15ピンで、それ以降は3列15ピンとなっているようです。
このページでは、東方旧作をプレイするなら98MATE VALUESTARをお薦めしていましたが、この機種の出力コネクタは3列15ピンになっています。

 

出力コネクタが2列15ピンの場合はアナログRGBケーブルが接続できないので、変換コネクタ(2列15ピン(オス) → 3列15ピン(メス))を用意しておいてください。

 

ちなみに、PC-9821で接続コネクタが二つある機種もありますが、映像出力はANALOG RGBまたはなので、こちらにディスプレイを接続します。
RGB INまたははウィンドウアクセラレータの接続で使います。


出力周波数の切り替え



ディスプレイの映像表示で「ディスプレイ側で調整しても画面がズレる」「画面の上下が切れる」などが発生した場合は、キーボードのGRPH + 1を押しながらPC-9821を起動または再起動させると出力周波数が24kHzになり、GRPH + 2は31kHzになります。
もし正しく映らなかったら、これを試してみてください。
この機能はPC-9821で98MATE A以降の機種になります。


液晶テレビ

 

液晶テレビにアナログRGB入力があるなら接続して映すこともできますが、メーカーによっては正しく映らないテレビもあるようです。
この液晶テレビはソニーのBRAVIAで、出力周波数を31kHzに切り替えて映したところです。
また、テレビ側の設定で16:9から4:3へ変更できる物もあります。


その他

「アナログRGB入力が無いディスプレイやテレビでPC-9800の映像を映したい」となったら、高価ですがマイコンソフトが発売したビデオ・スキャンコンバーター・ユニット XPC-4という周辺機器があります。


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