フロッピーディスクドライブ


PC-9800とPC/AT互換機またはDOS/V機で扱えるフロッピーディスクドライブ(以下FDD)の説明を載せています。
フロッピーディスク(以下FD)のサイズは8インチ5.25インチ3.5インチとあり、3.5インチをメインに説明していきます。


PC-9800のフロッピーディスクドライブ



【PC-9801】

大雑把に書くと初期型は2DD 640KBのみ、中期型は2DD 640KBと2HD 1.2MB、後期型には2DD 640KBと2HD 1.2MB/2HD 1.44MBに対応したモデルもあるようです。

【PC-9821】

基本は2DD 640KBと2HD 1.2MB/2HD 1.44MBに対応しているようです。

【フォーマット形式】

PC-9800で扱えるフォーマット形式は640KB1.2MB1.44MBで、PC/AT互換機とデータのやり取りをするなら1.2MBが無難になります。
1.44MBが使える条件は、FDDとオペレーティングシステム(MS-DOS 5以降から)が対応していることです。
このページでは1.2MBで説明していますが、細かく書くと1.23MBまたは1.25MBとなり、どちらも同じのようです。


PC/AT互換機のフロッピーディスクドライブ



Windowsパソコンで扱えるFDDです。

【USB外付け】



普段使用しているWindowsパソコンで、FDDが無い場合はUSB接続の外付けをお薦めします。
使い方も基本的に接続するだけでなので簡単です。
外付けのモードは3種類あり、2HD 1.44MBのみ2モード(2DD 720KB、2HD 1.44MB対応)3モード(2DD 720KB、2HD 1.2MB/2HD 1.44MB)で、選ぶのは2HD 1.2MBが読み書きができる3モードになります。
新品や未使用は価格が高くなるかもしれませんが、中古品だと安く見かけたりします。
購入する際は必ず箱に3モードの表記があることを確認し、箱が無い場合は型名を検索して調べてください。

2HD 1.44MBのみの表記例

2モードの表記例

3モードの表記例

【自作パソコン】



自作パソコン用のFDDは2モードや3モードがあり、バルク品や箱無しでは分からないので型番を検索して調べる必要があります。
また、マザーボードにFDDコネクタがないと接続ができず、USBへ変換できる機器もありますが、これを選ぶより上記のUSB外付けの方が良いでしょう。

【国内メーカーパソコン】

 

FDDを搭載した国内メーカーの古いパソコンが、自宅の押し入れとかで眠っているなら、それを検索して仕様を調べてみてください。
3モード対応もしくは、ドライバのセットアップで対応できることもあります。
ただし、メーカーのホームページへ行ってもサポートやドライバのページが削除されて、ダウンロードできなくなっている場合もあります。
国内メーカーはNEC、Panasonic、SONY、エプソン、シャープ、東芝、日立、富士通など。
また、IBMでは日本向けのモデルで3モードに対応していたりします。


フロッピーディスク



3.5インチのFDは2種類あり、選ぶのは1.2MB/1.44MBに対応している2HDになります(2DDは720KBまで)。
パッケージだと「2DD」「2HD」の表記で違いが分かりますが、ディスクのみの場合は以下のように見分けます。


画像クリックで拡大

@大体はシャッターにメーカー名と2DD/2HDの表記があります。
Aノーブランドのような表記が無い場合はFDの穴を確認し、2HDは二つ2DDは一つとなっています。


フォーマットとデータのやり取りの流れ



@PC-9800でFDを1.2MBフォーマット。
AフォーマットしたらPC/AT互換機へ。
BPC/AT互換機でファイルを書き込み。
Cファイルを書き込んだらPC-9800へ。



先ず、フォーマットと読み書きができるようにFDのライトプロテクトを書き込み可能にします。

 

書き込み可能にしたFDをPC-9800のFDDに挿入して、1.2MBでフォーマットします。

PC-9800でFDをフォーマットするにはこちらのページへ。

PC/AT互換機でフォーマットする方法もあるので、やり方はこちらのページへ。

  

PC-9800でフォーマットが終わったらFDを取り出して、今度は3モード対応FDDを接続したWindowsパソコンへFDを挿入します。
デスクトップ画面の「マイコンピュータ」または「PC」のアイコンを開き、そこにあるFDDのアイコンを開いて、ファイル(ダウンロードしたソフトなど)を書き込んでPC-9800へ転送するだけです。
書き込みや削除の操作はUSBメモリやSDメモリーカードと同じです。

※フォーマット/書き込み/削除が終わっても、FDDのモーターが完全に止まるまでは、FDを取り出さないように。


中古・ジャンクの注意点



中古・ジャンクのPC-9800はFDDのヘッドが汚れている可能性があるので、FDを挿入する前にクリーニングしておくことをお勧めします。



また、カビが生えたFDを挿入してしまうと、FDDの磁気ヘッドを汚す原因にもなるので注意です。


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