スピタル産業 PJ-01
今は無きスピタル産業が発売したプログラマブルジョイコント(キーボードエミュレーション型ジョイパッド)のPJ-01です。
キーボードコネクタに接続することで任意のキーボードのキーをPJ-01に登録ができるという、ジョイパッド非対応のゲーム用の製品となります。
直接キーボードの信号をPJ-01が記憶するため、OSを選ぶ必要がないだけでなく、ドライバや専用ソフトなども不要(メインメモリも消費しない)という便利なジョイパッドです。
記憶はEEP-ROMを使用しているため、何度でも上書きして登録することが可能です。
また、一つのボタンに複数のキーを登録することもできます(最大8文字まで)。
後継品としてPJ-02があります。
対応機種
NEC PC-9800シリーズ
NEC PC-H98シリーズ
EPSON PCシリーズ(PC-286/386/486)
全てデスクトップになります。
98NOTEは予めデスクトップでキー登録しておくもしくは、デスクトップ用キーボードを接続することでキー登録ができます。
ちなみに、98NOTEにはキーボードコネクタが無い機種もあり、これは接続できないとなります。
接続
キーの登録方法
先ずはPJ-01とキーボードをPC-9800に接続してから電源を入れます。
OSが立ち上がったらコマンドプロンプトかテキストエディタにします。
個人的にはテキストエディタでの登録がやり易いと思います。
PJ-01の右上にPRO(プログラム)とSND(センドモード)のセンド切替スイッチがあります。
通常使用はSNDにしておき、キーの登録はPROにします。
【トリガーキー】
トリガーキーのCボタンにZキーを登録するとします。
センド切替スイッチをPROにして、PJ-01のCボタンを押しっぱなしにした状態で……
キーボードのZキーを一回押したらPJ-01のCボタンを離します。
続けてDボタンにXキーを登録するなら同じようにやってみてください。
【方向キー】
PJ-01の左上には4方向/8方向切替スイッチがあり、東方旧作の場合は4方向にした状態で、方向ボタンにカーソルキーを登録します(8方向はテンキー用)。
登録はトリガーキーの手順と同じで、PJ-01の方向キーの上を押しっぱなしにした状態で、キーボードのカーソルキーの上を押すとなります。
下/左/右も同じように登録してください。
【登録終了】
登録が終わったらセンド切替スイッチをSNDに戻すと完了したことになります。
テキストエディタで登録していた場合、Cボタンを押すとZ、Dボタンを押すとXの文字が入力されるはずです。
小技
幻想郷と怪綺談はSHIFTキーで低速移動ができますが、ジョイパッドの一つのボタンにSHIFTキーとZキーを登録すると、低速移動しながらショットも撃てるようになります。
登録方法はジョイパッドのボタンを押した状態で、SHIFTキーを押した後にZキーを押すだけです。
動作
特に問題は無く靈異伝と封魔録を正常にプレイできます。
使用感
ここまで書くと万能なジョイパッドに見えますが、以下のような気になる点もあります。
これはイベントとオフ会で収集した感想になります。
【ボタンの反応】
ATARI仕様ジョイスティックポートと比べて、間接接続のPJ-01はボタンの反応速度が気になる方もいるようです。
ただしゲームクリアには問題なく、夢時空の対戦で勝つプレイヤーもいます。
【方向ボタン】
パッドのサイズに対して方向ボタンが若干小さいのと、斜めになっているところが気になる方もいるようです。
【持った感じ】
裏の部分が少し滑りやすいと感じる方もいるようです。
その他
ジョイパッドの形が同じでX68000/FM TOWNS用も発売されていましたが、こちらはATARI仕様となっておりキー登録はできません。