アルファデータ SUPER SOUND AD-FS2
このSUPER SOUND AD-FS2は、SUPER SOUND SS-10IIにPCM出力機能と1MB FDDインターフェースを追加した、多機能ボードとなっています。
FM音源の出力はSS-10IIと比べてノイズが多い感じです。
基板の型番:AD9311015-01A 1.0V/AD9311015-02A Ver 2.0
動作環境
OS:MS-DOS、Windows 3.1
対応機種:PC-9801BA、BX、BA2、BS2、BK2/PC-9821MATE Bp、Bs、Be
対応機種はPC-9800シリーズの98FELLOWと98MATE Bで、マニュアルで「BK2」という誤植がありますが、おそらくBX2のことだと思います。
サウンド機能は他の機種(EPSON PCシリーズなど)でも使えるようです。
仕様
【基本仕様】
PC-9801-26K上位コンパチブル
【PCM出力機能】
SSG機能を使ってWindows 3.1上の音声データを再生(8ビット・モノラル)
付属のフロッピーディスクに専用ソフトが含まれています。
【FM波長出力(約78MHz)】
演奏中の曲を無線で飛ばし、それを受信したFMチューナー(ラジオなど)で鳴らせれる機能
機能と使い方はSS-10IIと同じです。
【1MB FDDインターフェース】
外付けフロッピーディスクドライブが接続可能
バージョン
バージョンでAD9311015-01A 1.0VとAD9311015-02A Ver 2.0を確認しています。
PHONE、TUNING、VOLUMEをまとめた影響なのか、1.0Vは素手でVOLUME(ロータリボリューム)を調整できないとなっており、Ver 2.0はロータリボリュームの位置が修正されているようです。
音源チップ
音源チップはYM2203で26音源。
背面側
左から1MB FLOPPY DISK、JOYSTICK、VOLUME/TUNING/PHONE
1MB FLOPPY DISKは外付けフロッピーディスクドライブの接続。
JOYSTICKはATARI仕様なのでMSXのジョイパッドが使えます。
VOLUMEは内部スピーカーとPHONEの調節が可能。
TUNINGはFM波長出力の調整。
PHONEの出力はステレオ(2ch)で、SNEのような疑似ステレオではありません。
FDDコネクタ
PC-9800の内蔵フロッピーディスクドライブと接続できます。
AD-FS2に付属しているケーブルは、
・5インチ用接続ケーブル(34ピン)
・3.5インチ用接続ケーブル(26ピン)
・追加信号用ケーブル(8ピン)
があります。
設定
@アドレス、D/A用INT切り替えスイッチ
工場出荷時の設定
1(アドレス)
ON:88H・8AH・8DH・8EH
OFF:188H・18AH・18DH・18EH
2(D/A用INT)
ON:INT1
OFF:INT0
AYM2203のWait(JP1)
工場出荷時の設定
JP1-1:YM2203のWait 32分周(I/O Wait 3.2μsec)
JP1-2:YM2203のWait 64分周(I/O Wait 6.4μsec)
JP1-3:YM2203のWait 128分周(I/O Wait 12.8μsec)
JP1-4:YM2203のWait 256分周(I/O Wait 25.6μsec)
BD/Aサンプリングレート(JP3)
工場出荷時の設定
JP3-1:44.1KHz
JP3-2:22.02KHz
JP3-3:11.025KHz
JP3-4:5.5125KHz
CFM電波(JP2)
工場出荷時の設定
ピンあり:FM電波を送信する
ピンなし:FM電波を送信しない
ドライバ/ソフト
3.5インチのフロッピーディスクが1枚付属し、内容はサウンドエディタやWAVEプレーヤーとなっています。
後期製造ではフロッピーディスクがもう1枚追加されていたそうです。
動作確認
【MS-DOS 6】
靈異伝 OK
封魔録 OK
夢時空 OK
幻想郷 OK
怪綺談 OK