98NOTEにPC-9801-86を実装
説明
拡張スロットが無い98NOTEにPC-9801-86を実装して、東方旧作をプレイするページです。
拡張機器で98NOTE用のCバス拡張ボックスという物があります。
これは110ピン拡張バスを搭載した98NOTEで使う物で、接続するとデスクトップ用の拡張ボードが使えるようになります。
しかし、この110ピンを搭載した機種はPC-9801で、ノーマルだと東方旧作をプレイできるスペックを持っていません。
上位互換のPC-9821ならCPUをアップグレードしなくてもプレイできますが、この機種になると110ピンではなく198ピンに変更されています(一応、PC-9821Neという110ピンを搭載している機種があり)。
このページは変換コネクタで198ピンを110ピンへ変換して、拡張ボックスとPC-9801-86でデスクトップと同等の環境を揃えるという流れを紹介します。
拡張バス
これが110ピンです。
これは198ピンになります。
用意する98NOTEと拡張機器
【98NOTE PC-9821】
東方旧作を動かせるスペックと198ピン拡張バスを搭載した98NOTEを用意します。
このページではPC-9821Na7/H7を使います。
【拡張バス変換コネクタ】
NECのPC-9821n-U07で、これで198ピンを110ピンへ変換します。
これを実装できる98NOTEは、
・PC-9821 Ns
・PC-9821 Np
・PC-9821 Nf
・PC-9821 Nx
・PC-9821 Naシリーズ
の機種になります。
NEC以外ではCONTECからNOTE-CN1(9N)という変換コネクタも発売されており、こちらは純正と比べてコンパクトになっています。
【Cバス拡張ボックス】
IO DATA製のPC-BOX161で、スロットは一つだけのコンパクトな拡張ボックスになります。
NEC純正ではPC-9801N-08が中古ショップやネットオークションで見かけたりしますが、こちらはサイズが大きいです。
※PC-9801N-08
【サウンドボード】
拡張ボックスに実装するPC-9801-86。
拡張機器の接続
@PC-9821Na7/H7
APC-9821n-U07
BPC-BOX161
PC-9801-86実装済み。
CPC-9821本体のACアダプタ
変換コネクタで本体の電源コネクタは隠れてしまうので、変換コネクタにある電源コネクタにACアダプターを接続します。
DCバス拡張ボックスのACアダプタ
接続した状態でPC-9821本体の電源を入れると同時に拡張ボックスの電源も入ります。
このACアダプタが無い状態でPC-9821の電源を入れると、起動しないもしくは、メモリチェック時にエラーメッセージが表示されます(他の拡張ボックスも同じ)。
設定とOSの動作確認
設定はデスクトップと同じで、98NOTEに内蔵音源があるなら使用しないにしてサウンドボートを有効にします。
内蔵音源が無い機種は設定不要です。
OSはMS-DOS 5/6とWindows 95(DOSモードも含む)で動作を確認。
PC-9821n-U07には本体ROMアップグレードディスクが付属していますが、場合によってはこれが必要になるかもしれません。
同等の環境だが……
これで98NOTEでデスクトップと同等の環境で東方旧作が遊べるようになります。
PC-9801-86を実装しているので曲が忠実に演奏され、ATARI仕様ジョイスティックも使うことができます。
しかし、これらの拡張機器を集めるとお金がかかってしまいます。
特に変換コネクタやCバス拡張ボックスが高価だったり、ネットオークションでもあまり見かけることが無いので、デスクトップでプレイ環境を揃えた方がマシかもしれません。