Creative Sound Blaster 16 for PC-9800
オーディオ・マルチメディア関連機器メーカーのCreative(クリエイティブ)が発売したSound
Blaster 16 for PC-9800です(基板の型番:CT2720)。
このサウンドボードはWindows向けですが、オプションの音源チップYM2203/YM3014を実装できるソケットがあり、FM音源はMS-DOSでも使用できます。
個人的な感想としてFM音源は、PC-9801-26と比べてノイズは少ない方ですが、何となく違和感があります。
他にも同社から、
Sound Blaster AWE32 for PC-98(CT3610)
Sound Blaster 16 Value Edition for PC-9800(CT3720)
Sound Blaster 16 Graphics Accelerator for PC-9800(CT3730)
などのサウンドボードが出ていますが、CT2720のようにYM2203/YM3014ソケットが無いなど、ほぼWindows向けとなっています。
システム環境
メモリ:640KB以上のRAM
OS:MS-DOS、Windows 3.1、Windows 95
対応機種:PC-9800/EPSON PCシリーズ
開発に関わっていたEPSONが互換機から撤退した影響なのか、対応はWindows 95までとなっています。
非公式でWindows 98でも動かすことができるみたいですが、DirectSound(Windowsゲームなど)を使ったソフトはNGのようです。
Windows NT系は非対応。
音源チップ
@YM2203ソケット
このソケットに音源チップのYM2203を実装することで26音源が使用可能になります。
上位互換のYM2608はサイズが違うため実装できません。
AYM3014ソケット。
YM2203とセットで実装しないとまともに音が鳴りません。
音源チップのYM2203とYM3014。
YM2203とYM3014を実装したところ。
実装する時は向きがあるので気をつけてください。
背面側
左からJOYSTICK/MIDI、CD ROM、CD IN、PHONE OUT、MIC IN、LINE IN
JOYSTICKはゲームポートです。
MIDIはソフトを使うことで、MS-DOSでMIDIインターフェースとして使えるみたいですが、当ホームページでは未検証です。
ちなみに、MIDIケーブルはこのような物になります。
音量調整はWindowsのボリュームコントロールで行いますが、MS-DOSで調整する場合はこちらのページへ。
設定
@ディップスイッチ
工場出荷時の設定
※設定
AYM2203(JP4)
未搭載
搭載
工場出荷時の設定は未搭載。
YM2203を実装 & 使用するなら搭載で設定。
BYM3014(JP5)
未搭載
搭載
工場出荷時の設定は未搭載。
YM3014を実装 & 使用するなら搭載で設定。
CAdvanced Signal Processor(JP2/JP3)
未搭載
搭載
工場出荷時の設定は未搭載。
接続コネクタ
同社が発売した、MIDI音源サブボードのWave BLASTERやWave BLASTER IIを実装できる接続コネクタがあり、ソフトを使えばMS-DOSで封魔録のMIDIを鳴らすことができます。
ドライバ/ソフト
5インチまたは3.5インチのフロッピーディスクでドライバ/ソフトが付属し、CreativeのホームページではMS-DOS/Windows 3.1用、Windows 95用がダウンロードできます。
26音源だけ使用するならドライバ無しでも音は鳴りますが、音量調整もしたいとなったら必要になります。
※DOS/Windows 3.1用ソフトウェアをインストール
フリーソフト
【VRMD】
URL:http://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se027512.html
【SBC】
URL:https://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se008777.html
動作確認
【MS-DOS 5/6】
靈異伝 OK
封魔録 OK
夢時空 OK
幻想郷 OK
怪綺談 OK