アルファデータ SUPER SOUND SS-10II



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アルファデータ発売のSUPER SOUND SS-10IIで、先行品のSUPER SOUND SS-10との違いは、ミニジャック出力とFM波長出力が追加されています。
PC-9801-26Kと比べてノイズが少なく、26K互換ボードの中では音質は良い方だと思います。
システム環境でOSはMS-DOSですが、後期製造のパッケージには「Windows対応」のシールが貼られていたそうです。
このSS-10IIはバックパネルが白と黒の2種類があり、更にSOUND BIOS ROMミニジャック出力とFM波長出力を省くなど、仕様を変えたボードもあります(詳細はSS-10IIの種類を参照)。

基板の型番:SS-10 Ver2.0/SS-10 Ver2.1


FM波長出力



FM波長出力(約88MHz)が追加となっていますが、これはSS-10IIが演奏中の曲を無線で飛ばし、それをラジオなどで受信することができます。
実際にラジオで受信して曲が流れましたが、どれだけのユーザーがコレを活用して、どのような場面で使っていたのか気になるところ。
使い方はSS-10IIが演奏と同時に飛ばすので、ボードの背面にあるTUNINGとラジオをFMで調整するだけとなっています。
出力はPC-9800本体より半径10m以内となっているようです。


音源チップ



音源チップはYM2203で26音源。


背面側



左からJOYSTICK×2、LINE OUT L/R、VOLUME、HEAD PHONES、TUNING

JOYSTICKはATARI仕様なので、MSXのジョイパッドが使えます。
VOLUMEは内部スピーカーとHEAD PHONESの調節が可能。
SOUND BIOSの切り離しスイッチはVOLUMEの下にあります。
HEAD PHONESの出力はステレオ(2ch)ですが、SNEのような疑似ステレオではありません。
TUNINGはFM波長出力の調整となっています。


ジャンパーピン



設定は昔インターネットで見かけたマニュアルを元にしています。

@ROMスイッチ(JP2)


工場出荷時の設定


ROM無効

SOUND BIOS ROMが無い場合は、このジャンパーピンも無くなっています。

A割り込み設定スイッチ(JP1)


INT5 工場出荷時の設定


INT0


INT4


INT6

BI/Oポートスイッチ(JP3)


0188H/018AH 工場出荷時の設定


0088H/008AH


ドライバ/ソフト

5インチのフロッピーディスクでサウンドエディタソフトが付属していますが、後期製造になるとSS-10/SS-10II対応の3.5インチ版になっていたようです。


動作確認

【MS-DOS 3.3/5/6】

靈異伝 OK
封魔録 OK
夢時空 OK
幻想郷 OK
怪綺談 OK


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