サウンドボードについて
サウンドボードについてのページです。
PC-9800用のサウンドボードは数多くありますが、市販のDOSゲームや東方旧作の音を鳴らすなら、NEC純正のPC-9801-86を選ぶと良いです。
PC-9801-26Kという下位互換のサウンドボードもあり、こちらも曲が鳴りますが、一部のチャンネルが鳴らないなど物足りない感じで演奏されます。
また、サードパーティー製では互換性が高いボードもあれば、FMとSSGの音量バランスが変わって違和感があるなど、ばらつきがあります。
東方旧作の対応音源
NEC純正のPC-9800用サウンドボード
【発売順】
PC-9801-14
↓
PC-9801-26
↓
PC-9801-26K
↓
PC-9801-73
↓
PC-9801-86
↓
PC-9801-118
【PC-9801-14】
ミュージックジェネレータボードというサウンドボードです。
SSG音源を搭載していますが、FM音源は無いので東方旧作の音は鳴りません。
バックパネルにずらーと並んだ調整つまみ、基板を埋め尽くす集積回路など、初見はインパクトあり?
【PC-9801-26/PC-9801-26K】
26音源。
【PC-9801-73】
東方旧作では86音源として音が鳴ります。
【PC-9801-86】
86音源。
【PC-9801-118】
東方旧作では86音源相当として音が鳴ります。
サウンドボードのあれこれ
【サウンドケーブル】
サウンドボードには、PC-9800本体と接続するサウンドケーブルが付属していることもあり、これを使うとサウンドボードの音がPC-9800の内部スピーカーからも出力されます(本体に接続コネクタがあること)。
密閉に近いPCケース内で鳴る音はあまり良いとは言えませんが、市販のDOSゲームの中には、それに合わせるように曲を調整して内部スピーカーを推奨する場合もあります。
【ドライバ】
パソコンで拡張機器や周辺機器を使用するにはドライバが必要になりますが、PC-9800で東方旧作の音を鳴らすならドライバは不要です。
サウンドボードを実装してPC-9800を設定するだけで音が鳴るので、ドライバが付属していても組み込む必要はありません。
ただし、他のサウンドボードやDOSゲームによっては必要になることもあります。
【サウンドボードの設定】
サウンドボードには、SOUND BIOSの切り離しや割り込みを設定するジャンパーピンやディップスイッチがあり、実装する機種によっては設定が必要になる場合もあります。
PC-9821に実装する場合は基本的に工場出荷時(初期設定)でOKです。
PC-9800を弄っていると、割り込みは「他の拡張ボードと競合しないように設定する」など分かってくると思います。
【PCM音源】
PC-9800のサウンドボードは、FM/SSG音源の他にPCM音源を搭載したボードもありますが、サードパーティー製は互換性が無いなど問題もあったようです。
PCM音源はボイス・効果音や曲の一部などに使われたりしますが、東方旧作は使っていないので気にする必要はありません。
【SOUND BIOS ROM】
サードパーティー製では、SOUND BIOS ROMが搭載されていないボードもありますが、東方旧作は無くても音は鳴るので、これも気にする必要はありません。
【EMS方式メモリ】
環境によっては、EMSメモリの使用とSOUND BIOSが両立できないという問題があったようですが、東方旧作を動かす環境だと意識する必要はありません。
サードパーティー製では「EMS対応」や「EMS用切替SW付」があり、これは背面のROMスイッチでSOUND BIOSを切り離せれるようになっています。
【経年劣化による故障】
古い製品なので、中古・ジャンクで故障しているサウンドボードを引いてしまうこともあります。
ネットオークションでは整備済みのボードが出品されたりしますが、PC-9801-86のようなメジャーなボードは、検索すると修理に関する情報が出てきます。