MS-DOSでCard86-Rを使う
MS-DOSでFM音源カードのCard86-Rを使えるように設定した例です。
標準的なセットアップのみで高度な設定はやりません(私はあまり詳しくはないので)。
用意する物
【98NOTE】
この説明で使用する98NOTEは、PCM音源のみのPC-9821Np/540Wになります。
ドライブAがハードディスクドライブ(MS-DOS 6.2)で、ドライブBがフロッピーディスクドライブとなっています。
【PCカードサポートソフト】
PC-9821Np/540WにはPCカードサポートソフトが付属していたみたいですが、中古で買った時には無かったのでPC-9821n-U07に付属しているソフトを使います。
バージョンによってはディスク内容が異なることもあるようです。
【FM音源カード】
QvisionのCard86-RとMS-DOS対応のドライバがあること。
PCカードサポートソフトのインストールと設定
起動中の98NOTEのフロッピーディスクドライブにPCカードサポートソフトを挿入して、INSTCARD.EXEを実行します。
INSTCARDコマンドが起動したら、
・インストール元ドライブ:PCカードサポートソフトがセットされているフロッピーディスクドライブ(ドライブB)のことなので、このまま設定
・インストール先ドライブ:MS-DOSがインストールされているハードディスクドライブ(ドライブA)なので、これもこのまま設定
・インストール先ディレクトリ:PCカードサポートソフトをどこにインストールするかですが、これもDOSディレクトリのまま設定
この説明では変更することなく初期設定のままインストールします。
実行を選ぶとインストールが始まります。
インストールが終了するとCONFIG.SYSも書き換えられます。
フロッピーディスクドライブからPCカードサポートソフトを取り出して、98NOTEを再起動します。
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CONFIG.SYSはこのように書き換えられます。
再起動したら、今度はDOSディレクトリにインストールで追加されたCARDCFG.EXEを実行します。
CARDCFGコマンドが起動したら、
・PCカードサポートソフトウェア:登録
・ドライブ:A:
で設定して実行を選びます。
有効になるように再起動します。
DOSシェルの場合は再起動で、このようにドライブのアイコンが増えます。
これを確認したら一度98NOTEの電源を切って、PCカードサポートソフトのインストールは終わりになります。
Card86-Rドライバのインストール
次はFM音源カードのドライバインストールになります。
PCカードスロットにCard86-Rを実装して98NOTEを起動します。
スロットは二つありますが、どちらに実装してもOKです。
98NOTEが起動したら、フロッピーディスクドライブにCard86-Rのユーティリティ(ドライバ)を挿入して、INSTALL.BATを実行します。
ドライバのインストーラが起動しますが、ここからは説明に従って設定していきます。
PCカードスロットやCard86-Rが認識されていない場合は、インストールを進めることができません。
インストールが終わると、ドライブAのルートディレクトリにCARD86Rディレクトリが作成されて、その中にCard86-Rのドライバが入っています。
同時にCONFIG.SYSも書き換えられます。
ドライバが有効になるように再起動します。
確認
再起動でCard86-Rに接続したスピーカーやヘッドホンから、ノイズが聞こえたら認識していることになります。
念のためDOSディレクトリにあるCARDINFO.EXEを実行して、Card86-Rが接続されているか確認します。
確認ができたらゲームを起動して、Card86-Rから音が出れば設定は終了になります。
メインメモリ
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CONFIG.SYSにPCカードスロットとCard86-Rのドライバが組み込まれるので、メインメモリも消費することになります。
左はDOSシェルが有効状態ですが、メモリの空きが足りなかったら無効にしてみてください。