SNE LITTLE ORCHESTRA RS
SNE発売のLITTLE ORCHESTRA RSで、仕様はスーパーステレオとスーパーEMS対応にリバーブ搭載で、擬似ステレオの出力は右がSSG音源/左がFM音源となっています。
このサウンドボードを元に仕様を少し変えた製品やOEMがあります(後述)。
基板の型番:E301-0206-002 LITTLE ORCHESTRA BY SNE
仕様
【基本仕様】
PC-9801-26Kコンパチブルです。
【スーパーステレオ】
同社のSOUND ORCHESTRA/LITTLE ORCHESTRAまたはPC-9800の内蔵FM音源かPC-9801-26Kを同時に実装することで、FM/SSG/リズムの拡張が可能
割り込みとI/Oポートの設定を変えることで、複数のFM音源ボードを同時に使用できるという機能です。
YM2203 + YM2203の組み合わせだとFM音源6音/SSG音源6音となり、80年代のアーケードゲームの音を再現できそうです。
更にSOUND ORCHESTRAのYM3812またはY8950も組み合わせると、FM音源15音/SSG音源6音またはFM音源12音/SSG音源6音/リズム音源5音となるそうです。
このスーパーステレオに対応した曲を作るには、ユーザーがソフトを自作する必要があります。
【スーパーEMS対応】
背面のROMスイッチをONにした状態でも、ソフト側でSOUND BIOSを切り離すことができる機能
【デジタルエコー】
音の出力でリバーブがかかるようになっていますが、ジャンパーピンで無効にすることも可能です。
どうでもいいですがマニュアルには「リザーブ」という誤植があり。
【対応機種】
NEC PC-9801シリーズ
EPSON PC-286/386シリーズ
音源チップ
音源チップはYM2203で26音源。
背面側
左からROMスイッチ、JOYSTICK×2、MON(RCA出力)、ST(ミニジャック出力)、VOL(内部スピーカー用)
ROMスイッチはOFFにするとSOUND BIOSが切り離されます。
JOYSTICKはATARI仕様、RCA出力はモノラル、ミニジャック出力は疑似ステレオになっています。
ジャンパーピン
@ROMのアドレス設定(JP2)
工場出荷時の設定
通常はこの設定。
A割り込み設定(JP3)
INT5 工場出荷時の設定
INT0
INT4
INT6
「市販のゲームソフトなどで支障がある場合はINT0に設定してみてください」と書かれています。
BI/Oポートスイッチ(JP1)
YM2203:0188H/018AH 工場出荷時の設定
YM2203:0088H/008AH
YM2203:0088H/008AH
YM2203:OFF(切り離し)
Cリバーブの設定(JP4)
工場出荷時の設定
A.弱中強のジャンパーピンで、一つだけ外すことでリバーブの深さを指定できます(出荷時の深さは中)。
B.このジャンパーピン二つを外すとリバーブが無効になります。
ドライバ/ソフト
ドライバ/ソフトは無し。
同社が発売したユーティリティソフトが推奨のようです。
フリーソフト
【SNEROM】
URL:http://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se003945.html
種類
【LITTLE ORCHESTRA RS】
基本機能(スーパーステレオ、スーパーEMS)、内部スピーカー付き、リバーブ搭載
【LITTLE ORCHESTRA SS】
基本機能、内部スピーカー付き、リバーブ無し
【LITTLE ORCHESTRA LS】
基本機能、内部スピーカー無し、リバーブ無し
【GAME ORCHESTRA JOY-2】
基本機能、スーパーJOY、内部スピーカー付き、リバーブ無し
【STEREO FM SOUND BOARD TN-F3FM】
基本機能、内部スピーカー付き
【その他】
RS/SS/LSのマニュアルは共通となっているようです。
動作確認
【MS-DOS 6】
靈異伝 OK
封魔録 OK
夢時空 OK
幻想郷 OK
怪綺談 OK