SNE SOUND ORCHESTRA VS
SNEが発売したYM2203とY8950搭載のSOUND ORCHESTRA VSです。
スーパーステレオ/スーパーEMS対応。
基板の型番:E401=0203=001 SOUND ORCHESTRA LV BY SNE
仕様
【基本仕様】
PC-9801-26Kコンパチブル
【出力】
疑似ステレオ
【スーパーステレオ】
SOUND ORCHESTRAやLITTLE ORCHESTRAを同時に実装することで音源拡張が可能
【音源】
音源チップはYM2203 + Y8950搭載でFM音源12音/SSG音源3音/リズム音源5音
同時発音数15音に音色数115種
ADPCM搭載
ADPCMも含むと音色数116種
【EMS対応】
背面にあるROMスイッチでSOUND BIOSの切り離しが可能
スーパーEMSは背面のROMスイッチがONでも、ソフト側でSOUND BIOSの切り離しが可能
PC-9801-73やスピークボードが登場するまで凄い仕様だったみたいですが、ソフト側が対応していなかったら疑似ステレオで鳴る26音源ボードとなります。
同社が発売したSOUND ORCHESTRA Vと仕様が似ていますが、このVSはジャンパーピンでYM2203の切り離しもできるとなっています。
このサウンドボードに対応したソフトは殆ど無いようで、ほぼコレクションかY8950に触れてみたいユーザー向け(?)となっているようです。
一部の機能を省き、価格を下げたSOUND ORCHESTRA LSというサウンドボードもあります。
音源チップ
音源チップは上がYM2203で下がY8950です。
このY8950はMSX2向けに開発されていたので、MSXとアスキーのロゴがあります。
背面側
左からROMスイッチ、JOYSTICK×2、VIN(ADPCM IN)、OUT(ミニジャック出力)、VOL(内部スピーカー用)
ROMスイッチはOFFにするとSOUND BIOSが切り離されます。
JOYSTICKはATARI仕様なので、MSXのジョイパッドが使えます。
音の出力をADPCM INへ入力することで、録音・再生が可能のようです。
ミニジャック出力は疑似ステレオになっています。
ジャンパーピン
@ROMスイッチ(JP2)
工場出荷時の設定
ROMの切り離しは背面にあるスイッチかソフト側(マニュアルを参照)で設定。
AI/Oポートスイッチ(JP1)
YM2203:0188H/018AH
Y8950:018CH/018EH
工場出荷時の設定
YM2203:0088H/008AH
Y8950:008CH/008EH
YM2203:0088H/008AH
Y8950:018CH/018EH
YM2203:OFF(切り離し)
Y8950:018CH/018EH
BY8950割り込みスイッチ(JP4)
未使用 工場出荷時の設定
INT1
INT2
CYM2203割り込みスイッチ(JP3)
INT5 工場出荷時の設定
INT0
INT4
INT6
ドライバ/ソフト
ドライバ/ソフトは無し。
同社が発売したSOUND MUSICIANとSOS2が推奨ソフトとなっています。
フリーソフト
【みゅあっぷ98 V1】
URL:http://ohta.music.coocan.jp/packen/download.htm
【SNEROM】
URL:http://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se003945.html
動作確認
【MS-DOS 6】
靈異伝 OK
封魔録 OK
夢時空 OK
幻想郷 OK
怪綺談 OK
その他
SOUND ORCHESTRA L/Vと同様に基板で音源チップの近くにSOUND ORCHESTRA LVという文字がありますが、LVという製品は存在しません。
YM3812搭載でジョイスティックポートがないならSOUND ORCHESTRA L
Y8950搭載でジョイスティックポートがないならSOUND ORCHESTRA V
Y8950搭載でVIN(ADPCM IN)とジョイスティックポートがあるならSOUND ORCHESTRA VS
Y8950搭載とジョイスティックポートがあり、VIN(ADPCM IN)がないならSOUND ORCHESTRA LS
という感じで見分けます。