Roland SC-88 + シリアルケーブル


MIDI音源モジュールとシリアルケーブルで封魔録のMIDIを鳴らすページです。
正規の手順はMIDIインターフェースボードを使いますが、これはボードの実装とMIDIケーブルの接続だけと、初心者でもMIDIを鳴らすことができます。
このページの手順はファイル転送やドライバの組み込みなど、MS-DOSをある程度扱える中級者向けになります。


使用機種

このページで使用する機種はPC-9821 V10で、他の機種で接続する場合はシリアルコネクタ(25ピン)があること。


必要な機器

【音源モジュール】



RolandのSC-88または後継機のSC-88 Proを1台用意。

【シリアルケーブル】

 
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SC-88とPC-9800を接続するシリアルケーブルを1本用意(接続端子はD-sub(25pin) ⇔ mini DIN(8pin))。
この説明ではRoland純正ケーブルのRSC-15N(DSS-251)を使いますが、サンワサプライからは互換ケーブルのKB-MID03-18が出ていました。
ネットオークションでは自作ケーブルが出品されることもあります。
ちなみに、中古・ジャンクで似たようなシリアルケーブル(KRS-405M1Kのモデム・TA用など)を見かけたりしますが、結線が違うので使えません。
ただし、これの結線(リード線)を繋ぎ変えてMIDI用に改造するユーザーもいるようです。


ソフト

【VRMD】

フリーソフトのVRMDを使ってシリアルケーブルでMIDIを鳴らせれるようにします。
対応機種はPC-9800ですが、互換機のEPSON PC(PC-586)でも使えたことを確認しています。
このVRMDが使える条件ですが、メモリ管理ドライバのVEM486が組み込まれていないと弾かれるので、こちらのページを参考に設定してください。
そしてVEM486はWindows非対応なので、VRMDの動作環境はMS-DOSのみとなります。

URL:http://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se027512.html



Vectorからvrmd133.lzhをダウンロード & 解凍するとファイルが三つあり、VRMD.EXEのみフロッピーディスクを使ってPC-9800へ転送します。


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この説明では、MS-DOSがインストールされているドライブのルートディレクトリ(最上層)に設置しています。


PC-9800とSC-88の接続

   
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このようにPC-9800とSC-88をシリアルケーブルで接続します。



SC-88の背面にある切り替えスイッチはPC-1に設定します。
切り替える時は音源モジュールの電源を切ってから行ってください。


VRMDの実行


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PC-9800の電源を入れてMS-DOSを立ち上げたら、SC-88の電源も入れます。
ルートディレクトリに設置したVRMDを実行しますが、MS-DOS Shellの場合はダブルクリック、コマンドプロンプトはVRMDと入力してEnterを押します。
実行で[RS-232C mode] Stayed on Memory!のメッセージを確認できればOKです。


封魔録の設定

  
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封魔録ディレクトリにあるMMD.COMを実行して、接続されているか確認しておきます。
このMMD.COMは確認だけなので次から実行する必要はありません。
接続を確認したら封魔録を起動して、OPTIONのMUSICをFMからMIDIにすると演奏が変わるはずです。


効果音

 

効果音も鳴らしたい場合は内蔵FM音源を使うかFM音源ボードを実装して、FM音源の出力をSC-88へ入力するか、SC-88の出力をFM音源ボードへ入力してください。
FM音源ボードを実装するなら設定は工場出荷時でOKです。

 
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どちらもMIDIインターフェースボードのページと同じ接続になります。


その他

【98NOTE】

このシリアルケーブルでMIDIを鳴らす手順は98NOTEでもできます。
ページはこちらになります。

【変換アダプタ】

シリアルコネクタをアダプタでMIDIインターフェースへ変換して、MIDIを鳴らすという方法もあります。
ページはこちらへ。

【シリアルコネクタ(9ピン)】

 
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シリアルコネクタ(9ピン)で接続することもできますが、このページの手順では鳴らないようです。
他のソフトは未確認です。


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