PC-9800シリーズ MS-DOS/Windows動作確認


数あるオペレーティングシステム(以下:OS)で、東方旧作が動くかどうかの確認と軽い説明を載せています。
日本電気(以下:NEC)のPC-9800シリーズのOSは、MS-DOSとWindowsの他にCP/M-86やOS/2もありますが、前者を選んでください。


OS一覧

【BASIC】

N88-BASIC(86)の説明

【MS-DOS】

MS-DOSの説明

MS-DOS 1

MS-DOS 2

MS-DOS 3

MS-DOS 4

MS-DOS 5

MS-DOS 6

【Windows】

Windowsの説明

Windows 3.x

Windows 9x

Windows NT


N88-BASIC(86)の説明



N88-BASIC(86)はPC-9800シリーズに搭載されているROM BASICです。
フロッピーディスク(DISK BASIC)版もあり、専門ショップやネットオークションのカテゴリではOSとなっていることもありますが、DOSゲームや東方旧作を動かすことはできません。


MS-DOSの説明



MS-DOSの種類は、

・Microsoft版
・IBM版(PC DOS)
・NEC版
・EPSON版
・Fujitu版
・TOSHIBA版

などありますが、選ぶのはPC-9800シリーズのNEC版になります。
更に基本機能セット拡張機能セットアプリケーションソフト実行環境セットがあり、選ぶのは基本機能セット(フロッピーディスクは3.5インチ版)で、あとの二つはMS-DOSは含まれていません。


MS-DOS 1

あったらしい。


MS-DOS 2

東方旧作は動かないので、これを選ぶことはないでしょう。


MS-DOS 3

このMS-DOS 3から東方旧作を動かすことができます。
しかし、ハードディスクドライブ(以下:HDD)の容量の対応で厄介なところがあるなど、後続品のMS-DOS 5/6を選ぶことを推奨します。
後述のMS-DOS 4の影響なのか、マイナーバージョンが多いですが、もし選ぶとなったらMS-DOS 3.3CMS-DOS 3.3Dになります。
MS-DOS 3はコマンドメニューが搭載されています。

【MS-DOS 3.1】

起動したことを確認していますが、HDDやメモリ管理ドライバの関係から、これを選ぶことはないでしょう。

【MS-DOS 3.3】

上と同じになります。

【MS-DOS 3.3x以降】

540MBを超えるHDDで、初期化するとフリーズしてインストールできません。
厳密には696MBまでなら扱えるみたいですが、このような容量のHDDは無いので540MBまでと見ていいです。

【MS-DOS 3.3A】

付属しているメモリ管理ドライバはEMSDRIVE.SYSですが、東方幻想郷は対応していないのでフリーズします。
幻想郷以外のタイトルはプレイできますが、これを選ぶことはないでしょう。

【MS-DOS 3.3B】

新規インストールでCONFIG.SYSにEMM386.SYSが組み込まれていなかったら設定してください。
設定についてはこちらのページへ。

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK

【MS-DOS 3.3C】

同じくEMM386.SYSが組み込まれていなかったら設定してください。
設定についてはこちらのページへ。

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK

【MS-DOS 3.3D】

MS-DOS 3では最終バージョンになります。

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK


MS-DOS 4

機能の追加で大幅にバージョンアップとなっていますが、メインメモリの消費とバグが多かったようで、MS-DOS 4の採用を見合わせて拡張したMS-DOS 3.3を使い続けるメーカーもあったようです。
という事情なのか、PC-9800シリーズはありません。
互換機を開発・販売していたEPSONはMS-DOS 4.01をリリースしており、東方旧作が動いたことを確認しています。


MS-DOS 5

MS-DOS 3から機能が増えるなど大きく変わっています。
フォーマットのバージョンによっては、1GBを超えるHDDは扱えないが末期ロットは扱える、フロッピーディスクでは1.44MBフォーマットの未対応/対応など、ややこしいところがあります。
もし、フリーズやバグでインストールができなかった場合は、1GB以下(850MBなど)のHDDに交換するか、1GB超えを確実に扱いたいなら後述のMS-DOS 6.2を選んでください。
MS-DOS 5はMS-DOS Shellというファイルマネージャを搭載しています。

【MS-DOS 5.0】

あまり見かけない初期バージョンですが、ゲームプレイするには問題無いようです。
1GBを超えるHDDと1.44MBフォーマットは未対応となっています。

【MS-DOS 5.0A】

MS-DOS 5.0に一部機能を追加したバージョンで、中古・ジャンクで最も見かけるなど容易に入手可能だと思います。
このバージョンが特にフォーマットでややこしいとなっていますが、搭載されているHDDが1GB以下で1.44MBフォーマットは使わないなら、これがお薦めになります。

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK

【MS-DOS 5.0A-H】

プリインストール版でMS-DOS 5.0Aのバグ修正したバージョンとのこと。
単体でのパッケージは無いようです。

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK


MS-DOS 6

Windows 3.xの関係で、本家のMS-DOSではMS-DOS Shellが廃止されたみたいですが、NEC版は残っています。
このMS-DOS 6はドライバや機能が充実していますが、メインメモリの消費が増え、セットアップディスクも8枚と多くなっており、価格も他のMS-DOSと比べて高くなっています。
基本機能セットアップグレードセットの二つがあり、後者は先行品のMS-DOS 5をアップグレードさせる為の製品となっています。

【MS-DOS 6.2】

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK


Windowsの説明



Windowsでの動作確認になります。
こちらはNEC以外にMicrosoftからもPC-9800シリーズ対応が発売されていたようです。


Windows 3.x

このOSは別売りのMS-DOSが必要であり、Windows3.xだけ手に入れても意味がありません。
MS-DOSを立ち上げてからWindows3.xを起動させるという流れになりますが、MS-DOSから東方旧作を動かす方が安定するので、このOSで動かすの意味はありません。
ファイルマネージャによるファイル操作ができますが、これはMS-DOS Shellと似たような感じになります。
ちなみにOSと書いていますが、厳密にはMS-DOS上で動く拡張ソフトのような感じになります。

【Windows 3.0/3.0A/3.0B】

インストールの途中でCONFIG.SYSの設定をするなど、ちょっと面倒なバージョンのようです。

【Windows3.1】

3.0よりインストールが簡単になっていますが、セットアップディスクが多くなっています。

靈異伝 ゲーム起動
封魔録 ゲーム起動
夢時空 ゲームNG
幻想郷 メモリ不足で未確認
怪綺談 ゲーム起動


Windows 9x

Windows上のコマンドプロンプトでは動作が遅いですが、フルスクリーンにすることで回避できます。
しかし、環境によっては処理落ちやサウンドのバグが起きるので、あまりお勧めはしません。
Windows 95/98はDOSモードに切り替えることが可能で、そちらでゲームを起動する方が安定します。

Windows 95のマイナーバージョン

【Windows 95 (DOSモード)】

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK

【Windows 95】

靈異伝 ゲーム起動、音NG
封魔録 ゲーム起動、音源環境によっては音NG
夢時空 GDCクロックの関係でNG
幻想郷 ゲーム起動、音源環境によっては音NG
怪綺談 ゲーム起動、音源環境によっては音NG

【Windows 98 (DOSモード)】

靈異伝 ゲームOK
封魔録 ゲームOK
夢時空 ゲームOK
幻想郷 ゲームOK
怪綺談 ゲームOK

初期設定ではメインメモリの空きが足りないので、CONFIG.SYSを編集する必要があります。

【Windows 98】

靈異伝 ゲーム起動、音NG
封魔録 ゲーム起動、音源環境によっては音NG
夢時空 GDCクロックの関係でNG
幻想郷 ゲーム起動、音源環境によっては音NG
怪綺談 ゲーム起動、音源環境によっては音NG


Windows NT

NT系のOSは全て音が鳴らず & 動作が遅すぎてゲームにならずで、これは選択に入りません。

【Windows NT 3.51】

【Windows NT4.0 Workstation】

そのままGAMEを実行してもゲームが起動しないので、コマンドプロンプト起動 → フルスクリーン → コマンド操作でGAMEを実行すると動かすことができます。

靈異伝 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
封魔録 起動OK、タイトル画面NG
夢時空 起動OK、タイトル画面NG
幻想郷 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
怪綺談 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG

【Windows NT 4.0 Server】

結果はWorkstationと同じです。

靈異伝 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
封魔録 起動OK、タイトル画面NG
夢時空 起動OK、タイトル画面NG
幻想郷 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
怪綺談 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG

【Windows 2000 Professional】

そのままGAMEを実行するとゲームが起動します。

靈異伝 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
封魔録 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
夢時空 起動OK、タイトル画面NG
幻想郷 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG
怪綺談 起動OK、タイトル画面OK、ゲーム画面OK、音NG


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