メインメモリについて

メインメモリについて

PC-9800にはメインメモリ（コンベンショナルメモリ）と拡張メモリ（エクステンドメモリ）があり、前者はMS-DOSおよびソフトウェアが使用できるメモリ領域になります。
東方旧作も、このメインメモリで動いていることになります。
メインメモリについて調べるなら「コンベンショナルメモリ」で検索してみてください。

※画像はPC-9800の起動時に見られるメモリチェックです。

メモリ不足

このメインメモリですが、空き容量が足りないとこのようなメッセージが表示されて東方旧作は起動しません。
メモリが足りないなら増設したいところですが、メインメモリは640KB固定＆増設はできないので、CONFIG.SYS（コンフィグシス）を書き換えて空きを増やして解決するとなります。
ということで、拡張メモリを増設しても解決にはなりません。
何故メインメモリは640KB固定なのかは、「640Kバイトの壁」で検索して調べてみてください。

大雑把ですがメモリのイメージを絵にすると、こんな感じになります。

がOSのMS-DOSが使用しているメモリで、が東方旧作やソフトウェアが必要としているメモリだとします。
CONFIG.SYSが初期状態だと、MS-DOSが使用しているメモリの量が多く、空き容量が足りずに東方旧作が起動できないとなります。

CONFIG.SYSの中身を書き換えてメインメモリの空きを増やしたいので、その書き換え（設定）について説明していきます。

ちなみに、MS-DOSで拡張メモリは1MB以上あればいいそうです。
Windowsの場合は、そのバージョンの仕様要求を調べてメモリを増設してください。

※PC-9800で使われている拡張メモリ

メインメモリの空き容量を確認

メインメモリの空きがどうなっているかの確認です。
コマンドプロンプト画面でMEMと入力してEnterを押すと、メモリ容量が表示されます（画像はMS-DOS 5）。
コンベンショナルメモリ（メインメモリ）が655360バイトであること。
使用可能MS-DOSメモリが655360バイト。
そして最大プログラムサイズが515152バイトとなっています。
この最大プログラムサイズの空きが少ないと、前述の「足りない」「増やして」というメッセージが出て、ゲームが起動できない原因となっています。

PC-9821のコンベンショナルメモリは基本655360バイト（640K）ですが、これが524272バイト（512K）か、それ以下になっている場合は、前の持ち主がメモリスイッチを弄ったもしくは、設定がおかしくなっている可能性があります。
これを元に戻すには、こちらのページを参考にしてみてください。

MS-DOS 6 ＆ Windows 9xのメモリチェック画面は、このようになっています。
このMEMコマンドが使えるのはMS-DOS 5以降からなので、MS-DOS 3にはありませんが、容量確認できるフリーソフトがあります。
互換機のEPSON PCでは、MS-DOS 4以降からMEMコマンドが使えます。

※MEMコマンドはMS-DOSをフルインストールして、MEM.EXEが含まれていないと使用できません。

	PC-9800	EPSON PC
MS-DOS 3	MEMなし	MEMなし
MS-DOS 4	－	MEMあり
MS-DOS 5	MEMあり	MEMあり
MS-DOS 6	MEMあり	MEMあり
Windows 9x	MEMあり	MEMあり

DOSシェルからコマンドプロンプトへの切り替え方についてはこちら。

MS-DOS 3のメモリチェックについてはこちら。

必要メモリ

靈異伝	550K以上（550000バイト以上）
封魔録	520K以上（520000バイト以上）
夢時空	520K以上（520000バイト以上）
幻想郷	540K以上（540000バイト以上）
怪綺談	520K以上（520000バイト以上）

靈異伝と幻想郷はかなり空きが必要となっています。
5作を通して560000バイト以上は空けた方がいいかもしれません。
メインメモリの増やし方（CONFIG.SYSの書き換え）については、こちらのページになります。

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